ご依頼内容は、使わない小便器を取り壊し、洋式便器とを隔てていた壁を取り除きひとつの空間にしたい。との ご相談でした。
昔のお家ではよくありました。男性用と女性用で分けていた昭和の頃は、今ほど核家族化していない時代で、3世代 /2世代で住むのは 当たり前の事で、朝の時間のトイレ問題は この方法で解決できる時代でもありました。
しかし、時は過ぎ 核家族化も進んだ現代において、小便器を使わなくなったお家も多くなり、今回のような ご相談は増えてきております。
その好例をご紹介いたします。
以前は 開き戸がふたつあり、壁で隔てているため、それぞれの空間が狭く、照明をつけても 暗い雰囲気でした。
段差もありましたが、廊下とフラットにしたうえで 壁を壊し、便器の位置を横向きにし、引戸に変更しました。
ひとつの空間になり 広くなったことで、サイドにカウンター手洗い器を設置しても 十分なスペースを確保できました。
選んでいただいた壁紙と 床のクッションフロアの相性もよく、スタイリッシュな空間に なったと思います。
打合せで 何度かお家にお邪魔させていただきましたが、お互いのことを思い合っているのが、凄く伝わる親子でした。
それが微笑ましく、愛犬を交えて壁紙を選んでいる時は、いい空間になると確信できました。
お母様の『長年の夢が かなった』との言葉が 印象的で 私も嬉しく思います。
リフォーム業で やっていて良かった瞬間ですが、この時間をもっと増やしていければ と思います。